Optitrack 最新バージョン Motive3.X機能紹介
Motive の最新バージョンがリリースされましたので、リリースのご案内をお送り申し上げます。今回のアップデートは近年で最も大きな内容となっており、機能が大幅に強化されました。
PICK-UP >> Motive3.0 機能強化
- 計測状況を多角的に表示
- 1,000Hz計測に対応
- スケルトントラッキングの強化
- 指の動きの高度な計測をサポート
- 筋反応のキャプチャーに対応
- 3Dビジュアルのオーバーレイに対応
- Motive3.0 機能強化一覧(詳細)
計測状況を多角的に表示
ビューポートを分割する機能が追加されました。多角的に計測空間を確認できます。
1,000Hz計測に対応
PrimeXカメラの1,000Hz計測への対応。より早いサンプリングが必要な時に有用です。ただし、高速サンプリングのために視野が狭まります。
スケルトントラッキングの強化
計算機構の改善により、Optitrackカメラから体に張り付けたマーカーの一部が隠れてしまっても、より美しくスケルトンデータの取得が可能になりました。
指の動きの高度な計測をサポート
Manus VRフィンガートラッキングのサポートを追加。多彩なセンサが搭載されたグローヴにより、簡易に高度な指の動きの検知が可能になります。
筋反応のキャプチャーに対応
Trigno Avantiセンサを使用したDelsysTrignoEMGプラットフォームのサポートを追加しました。
3Dビジュアルのオーバーレイに対応
MJPEGビデオデータをエクスポートする際、3Dビジュアルをオーバーレイしてエクスポートできるようになりました。
Motive3.0 機能強化一覧(詳細)
- アプリケーション機能
- スケルトントラッキング
- バイオメカニクスへの活用
- ビューワペイン
- 設定ウィンドウ
- キャリブレーション
- ラベルの編集とツール
- エクスポート
- データペイン
- コントロールデッキ
- デバイスとデバイスペイン
- グラフペイン
- ストリーミング
- Motive API
- Nmotive
- アセットペイン
- ビルダーペイン
- Motive3.X対応機種
- 価格表
- ライセンス
アプリケーション機能
- UIの大幅な簡素化と合理化、特に様々な設定が歯車のアイコン、settingsに集約されました。
- PrimeXカメラのMJPEGビデオの映像を美麗化。より視覚的に見やすくなります。リファレンスカメラとしての性能が向上しました。
- 250台以上のカメラの接続が可能に。大規模な計測空間の構築が可能になります。
- LIVEモードが常に実行されるようになります。これにより、編集モードであってもカメラをウォームアップし、連続キャリブレーションが有効になります。
- 使用するカメラ間、ライセンス間でのUI上の差異をなくし、同一のUIで操作できるようになりました。別の環境で操作する際にUIの違いに悩まされなくなります。
- グレースケールモードで設定したカメラを用いて計測を開始すると警告がポップアップするようになりました。ケアレスミスによる工数の嵩みを防げます。
- ストリーミングIDが重複する剛体でデータをストリーミングする際、警告がポップアップするようになりました。ケアレスミスによる工数の嵩みを防げます。
- About Motiveのウィンドウからライセンス情報をテキストファイルとしてエクスポートできる機能が追加されました。ドングルのシリアルを実際に確認するのが困難な時に役立ちます。
- 任意で設定したエリア外のマーカーを非表示対応。エリア指定はsettings=>Live Pipeline=>Reconstruction Boundsから設定できます。こちらは同ウィンドウ上の右上の表示設定からshow advancedに設定することで表示されます。
- マスクをかける際に特定のマーカーを選択してマスクをかける機能が追加されました。選択したマーカー位置に対してすべてのカメラでマスクをかけます。
- マスクをかける際に、カメラからカメラを見ている箇所(LEDがノイズになる)のみをマスクする機能が追加されました。
- 選択したカメラからの光線、または選択したカメラとマーカーに寄与する光線を視覚化する機能が追加されました。
スケルトントラッキング
- アクティヴモードパッシヴモード廃止、常に両方使えるようになりました。設定が容易になりました。
- 多量のリジッドボディ、スケルトンのトラッキング遅延の低減。より快適に計測できます。
バイオメカニクスへの活用
- サポートしているAMTI,Bertec,Kisslerのフォースプレートがリファレンスクロック同期をサポートするようになり、フレームごとの同期が可能になります。より正確に同期できます。
- eSync,フォースプレート,及びDAQのセットアップが、右クリックのコンテキストメニューから簡単に行えるようになりました。設定がスピーディになります。
- 複数のフォースプレートを同時に使えるようになりました。
ビューワペイン
- ショートカットキーまたはコンテキストメニューよりスケルトンが作成できるようになりました。
- カメラビューにて、ドラッグによるカメラの複数選択が可能になります。より直観的に操作できます。
- 3Dビューでレイ(追跡光線)を表示する際に、すべてのマーカーに対するレイを常に表示する設定が可能になりました。計測状態の確認に便利です。
- 3Dビューにおいて、床面のカラーを変更できるようになりました。床面が直観的にわかりやすくなります。
設定ウィンドウ
ショートカットエディター(settings=>keyboard)を大幅改善し、容易にユーザがショートカットキーを設定できるようになりました。より高速なオペレートを手助けします。
キャリブレーション
- リジッドボティを用いてグランドプレーンが設定できるようになりました。
- 多くのカメラを利用した規模の大きい空間での連続キャリブレーションが改善されました。
- カメラの構成位置を手動で修正できるようになりました。これにより位置のずれたカメラを手動で修正できます(連続校正の機能との併用が前提)。
- 連続キャリブレーションのアンカーマーカーの設定において、パッシヴマーカーを選択できるようになりました。
- キャリブレーションが完了するとキャリブレーションファイルが自動でデフォルトのフォルダに保存されるようになりました。キャリブレーションデータの復帰のためのオペレートが簡素化できます。
ラベルの編集とツール
Editにて数フレームしか存在しないマーカーをすばやく削除するフラグメントツールが追加されました。ノイズを高速に消去できます。
エクスポート
- CSV,TRG,BVH,およびC3DでZアップの座標系でエクスポートできるようになりました。より多くの後工程に対応できます。
- BVHおよびFBXバイナリファイルにおいて、指のデータをエクスポートしないオプションが追加されました。
- 視野とカラーカメラの位置をFBXにエクスポートする機能が追加されました。
- FBXをバイナリ形式でエクスポートする際、単一のアセットのデータのみをエクスポートする機能が追加されました。必要なデータが明確な場合、高速に処理できます。
- ビデオをエクスポートする際、オプション選択でフレーム数を維持しつつ滑らかに見える出力が可能になりました。
- ビデオデータを一連のJPEG画像としてエクスポートするオプションが追加されました。
- 3DS MaxBiped準拠の名前をBVHファイルにエクスポートするオプションが追加されました。
- CSVファイルの従来のボーン命名規則をエクスポートするオプションが追加されました。
- エクスポートされたログファイルに日付/時刻の値を追加しました。
データペイン
- 現在のテイクを元に戻す機能が追加されました。誤った編集をかけた場合の処理が高速で、手戻りが少なく済みます。
- 迅速なフォルダ管理のために、データペインで複数のセッションフォルダを選択する機能が追加されました。
コントロールデッキ
- ユニキャストクライアントがmotiveに接続しているか報告するステータスアイコンが追加されました。状況の確認が容易になります。
- ステータスパネルにストリーミングのステータスを追加しました。ストリーミングの状態が確認できます。
デバイスとデバイスペイン
- Primeシリーズの最小サンプリングレートが20Hzになります。より低いレートで計測する必要がある場合に有用です。
- カメラ背部のボタンをダブルクリックすることで、カメラビューの中央付近にあるマーカーにフォーカスするようになります。ピントと絞りを合わせる際に有用です。
グラフペイン
LIVEモード中にマーカーの座標がグラフ化できるようになりました。
ストリーミング
- クライアントが受信するデータを設定できるようになりました。例えば特定の剛体のみをストリーミングするといった設定ができ、高速化を手助けします。
- motiveが誤った設定でクライアントに接続しようとしたとき、エラーメッセージがでるようになります。接続の信頼性が上昇しました。
- カメラの位置を照会する機能が追加されました。
Motive API
- カメラのプロパティを照会する機能が追加されました。
- マーカーに寄与する光線の長さと数を取得するメソッドが追加されました。これにより計測のステータスを確認できます。
Nmotive
- トラッキングのデータを簡易的にクリーンアップする"Motive Batch Processor"が追加されました。使用の際には、バックアップは必ずとってください。
- タイムコードをエクスポートするオプションが追加されました。
アセットペイン
ストリーミングIDが重複する剛体をロードしようとすると警告が出るようになります。
ビルダーペイン
スケルトンの追加と一部削除を行いました。
Motive3.X 対応機種
Motive:Tracker | Motive:Body | Motive:Body Unlimited | |
---|---|---|---|
PrimeXシリーズ | 〇 | 〇 | 〇 |
Primeシリーズ | 〇 | 〇 | 〇 |
Slim/SlimXシリーズ | 〇 | 〇 | 〇 |
Flex13 | × | × | × |
Flex3 | × | × | × |
Slim 3U | × | × | × |
※1,000Hz対応機種は、PrimeXシリーズのみとなります。
価格表
OptiTrack.jp(OptiTrack専用サイト)の価格表よりご確認ください。
ライセンス
Motive3.0(3.X)の利用には、専用のSecurityKeyが必要となります。2.Xのライセンスをお持ちのユーザは3.Xへのアップグレードが可能です。ご希望の場合は個別の価格設定がございますので、お問い合わせください。
Motive3.X 5つのライセンス |
概要 |
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Tracker | マーカー・剛体のトラッキング |
Body | マーカー・剛体・スケルトンのトラッキング(3人まで) |
Body Unlimited | マーカー・剛体・スケルトンのトラッキング(人数無制限) |
Edit | マーカー・剛体・スケルトンの後編集(3人まで) |
Edit Unlimited | マーカー・剛体・スケルトンの後編集(人数無制限) |